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卒業生インタビュー

Hope for the best, but expect the worst.

Pスク卒業生インタビューVol.050~林下奏太さん

   

【Pスク92期 林下奏太さん35歳】

 

●30代で、PHPが学べる無料プログラミングスクールは「無料PHPスクール」一択

――林下さんのこれまでの経歴を教えていただけますか?

就活が上手くいかず、大学卒業後は、コンビニでアルバイトしていました。それから流浪の末、ソフトウェアテストの会社に流れ着いて、就職しました。そこでは、スマートフォン向けゲームアプリや、ECサイトの検証業務を経験したのですが、スキルアップが見込めないと感じ、職場に居続けることに対しての不安が募り始めました。

そして、昨今のプログラミングができる人材を積極的に採用する風潮に、いよいよ危機感を覚えたので、自身もプログラミングスキルを身につけるために、「無料PHPスクール」に入学しました。面接用成果物をスキル証明書として転職活動を開始し、ドリーム・シアターさんの紹介で、現在のWebシステム開発会社に転職を果たしたという経緯です。

――どうして、Webエンジニアになりたいと思ったのですか?

あまりポジティブな意見ではないのですが、前述の通り、プログラミングができる人材を積極的に採用する風潮を、前職の現場で目の当たりにして、自分自身のこれからに危機感を覚えたことが大きいです。

特に、AIの勢力が恐ろしい速度で抜きに出てきたことは、皆さんもご存知の通り、私の仕事が取って代わられるかも?と不安が募りました。こんな状況でも、最低10年くらいは、できそうな仕事は何かと考えたとき、プログラマーが候補に挙がりました。

――Webエンジニアになろうと決めた後はどうされていたのですか?

プログラミングをしたことはなかったので、私にできそうなものは何かと探していて、入門用としてWeb系言語で、PHPがおススメと出てきました。Webサイトなら、日頃から触っているので、ある程度は理解できるだろう、と予測を立てて、まずはそこから学習してみようと考え、「無料PHPスクール」に通うことを決めました。

――「無料PHPスクール」を知ったきっかけは何だったのですか?

「PHP」「スクール」「30代」で、検索してヒットしたものが、最初のきっかけだったと思います。20代向けのプログラミングスクールが多い中、ドリーム・シアターさんは30代でも募集してましたね。世間では、リスキリングや、学び直しが叫ばれる中、20代以外も募集してるのは、懐が深いと思いました。とは言っても、恐らく欲しい人材の年齢層は、どこの会社も若い20代だと思います(笑)。

――他ITスクールもある中、「無料PHPスクール」に参加してみようと思った決め手は何だったのですか?

30代で、PHPが学べる無料プログラミングスクールは、「無料PHPスクール」一択ということもありますが、23日間の短期集中講座であったことが大きいです。私の性格上、数ヶ月も学習のために通い続けるのは、向いていないと判断しました(笑)。

 

●実際体験してみた感想として、悪口を素直に述べますと・・・

――かなりハードだったと思いますが、「無料PHPスクール」に参加してみて、率直にいかがでしたか?

目的は、技術を学んで転職することでしたので、この主目的が達成できたことは、当然、良かったです。その他、講義が、オンラインでも対面でも、どちらでも受講可能なのは良かったです。ガッツリ集中したい時は対面で受講できますし、もし体調が優れなかったり、ちょうど遠出している時は、オンラインで受講できますからね。

総じて良いスクールだと思いますが実際体験してみた感想として、悪口を素直に述べますと、以下3点です!(笑)

写経文化の時間効率の悪さ:「無料PHPスクール」には、授業で使う教材のサンプルコードを書き写すかのように打ち込む「写経」という恐ろしい文化があるのですが(笑)、これが鬼でした!序盤は、そこまでの量はないですが、後半はなかなかの量になってきます。授業には「アウトプット」といって、自身でコードの説明をする時間があるのですが、打ち込みきれていない人は、講師のPC画面を使って、コード説明していました。

コードレビューが欲しかった:「小テスト」といって、出された課題に対して、その仕様を満たすコードを書いたPHPファイルを提出するというものがあるのですが、ベテラン目線のレビューが欲しかったです。「ここはこうした方が良い、なぜならこういったことが起きるから」といったような感じです。ただ、模範解答はいただけるので、講義中の質問時間を使って、小テストに関する疑問を解消すれば、問題ないと思います。

提出物が多い:課題以外にも、提出する書類があることです。就職後のコミュ力向上のために、ビジネス系メールマガジンの感想を述べて提出ということがあります。正直、受講中は、写経したソース、Webテスト、小テストなどといった優先度の高い提出物に追われているので、「それよりも、小テストのレビューしてくれYO!」と素直に思いました(笑)。自作Webアプリのコードレビューは、大変有難かったですけどね。

 

●アディダス(adidas)の古着にハマっていたこともあり、古着のECサイトを作りました!

――面接用の成果物である、自作Webアプリは何を作ったのですか?

アディダス(adidas)の古着にハマっていたこともあり、古着のECサイトを作りました。

●コレクター向け古着ECサイト
機能:ログイン(PWリマインド)/ログアウト、ユーザー登録/編集/退会、マイページ(購入履歴/お気に入り)、問合せ、商品一覧(カテゴリー検索/文字検索、一点もの/売り切れ表示/削除)、ECカート、店舗情報、商品管理(登録/編集/削除)、ユーザー管理(一覧/退会/CSV抽出)、注文履歴(注文/CSV抽出)、問合せ管理、ページネーション

実際に運用しているかのような、不具合のないWebサイト、見やすく使いやすいデザインにすることを心掛けました。また、着丈や股下など、cm単位で指定したサイズの細かい検索ができ、上半身、下半身ウェアそれぞれで選択できるように拘りました。

 

●10社の企業面接を受けて、4社から内定をもらいまして、今の会社に決めました!

 

――企業面接はどうでしたか?

初めのうちは、緊張して上手く話せず、吐き気を催してました(笑)。でも、徐々に慣れてきて、原稿を読み上げるお天気キャスターのように、自然に話せるようになっていったので、特に苦労したことはなかったですね。また、ドリーム・シアターさんから、過去に聞かれた質問集を貰っていたので、それが非常に役に立ちました!多くの質問は想定内で対応することができましたので、一緒に立ち会っていただいた営業の齊藤さんには大変感謝しています。

――企業面接の結果はいかがでしたか?

10社の企業面接を受けて、4社から内定をもらいまして、今の会社に決めました。

――企業を選ぶ上で、拘っていたことがあれば教えてください。

30代かつ未経験なので、強い拘りがあったわけではないのですが、「PHPを使用した開発が多いかどうか」「面接での会話、雰囲気が私の肌に合うかどうか」を基準にしていました。

――最終的に、今の会社に入社を決めた理由はなんですか?

今の会社は、PHPを使用する受託プロジェクトが多く、面接での雰囲気も合っていると感じました。

また、一般的に企業面接は、1次選考、2次選考と進んでいき、採用する雰囲気が高まると、だんだん会話が日常会話のような、ラフな感じになっていく傾向を感じたんです。そんな会話の中だと、人間の本性が表れやすいので、会話の節々で、お互いに「?」と感じるような部分がないような、会社に決めました。

――面接をして内定を勝ち取ったわけですが、どこを評価されたと思いますか?

内定をいただいた複数の企業から、「人柄が良さそう」「真面目そう」「コツコツ努力しそう」とおっしゃって頂いたので、そこが評価されたのかと思います。ただ、真実は・・・(笑)。まぁ、どちらにしろ、(自作Webアプリによる)努力ができる証明、やりたいことを行動で示すことは、必須でしょうね。

――「無料PHPスクール」含め、就職活動に、ドリーム・シアターを使ってみて、良かった点はどんなところですか?

私にとっては、「PHPをメイン言語で使用する企業を紹介してくれる」「紹介してくれた企業は、自身に興味を持ってくれ、採用してくれる確率が高い」ことが良かったですね。

 

●WordPressを使ったWebサイトの構築も行っていますが、Laravelを使用したWebサイトの改修もやっています。

――入社当初は、どのようなお仕事からスタートしたのですか?

WordPressを使用したWebサイトの改修から始まり、その後、Webデザイナーさんのデザイン資料を基に、新規サイトを構築しました。WordPressを使ったことがなく、1から使い方を覚える必要があったので、その点は苦労しましたね。

――入社当初、不安はありましたか?

正直、今現在もついていけるか不安で、いつクビにならないかと、社会的な死の宣告に対する不安症を常に患っています(笑)。ただ、自分が選択したキャリアなので、やるしかないですね!

――今現在は、どのようなお仕事を担当されているのですか?

引き続き、WordPressを使ったWebサイトの構築も行っていますが、Laravelを使用したWebサイトの改修もやっています。メイン顧客が大手製薬会社や研究所で、会社は医療系システムに特化していますが、プロジェクトによって業務内容が全く変わりますね。

――実際に仕事をやってみて、自分が「エンジニアに向いているかもしれない」と思うときはありますか?

私がエンジニアに向いていると思う点と、向いてないと思う点がございまして、それぞれ見てみてください。

  • 【向いている】
    ・夜型
    ・太陽より月を好む
    ・光より闇の属性に惹かれる
    ・魔術を理解しようとした時期がある
    ・インドア派だけど、外を歩き回ってストレス解消する
    ・コードを実装してても、あまり苦に感じない
    ・書いたコードが、正しく動いたとき、歓喜の気持ちが湧く
    ・私が実装した箇所は、私が責任を持って対応します!という心意気を持っている
  • 【向いてない】
    ・正直、勉強が嫌い
    ・体力低め
    ・免疫力低め
    ・IQが普通の人より低め
    ・コミュニケーション絶望的
    ・どちらかと言えば、技術そのものに対する興味が薄く、その技術で出来る生産物に目が行くタイプ

――エンジニアとして、ビジネスパーソンとして、大切にしていることは何かありますか?

請け負った業務は、ちゃんと成し遂げようとする意志ですね!責任を持って行動することです。あとは、相手との信頼関係です。任せてもらえるために、毎日、細かい信用の積み重ねを心がけています。

――エンジニアにとって、プログラミング以外に大切なことって、何だと感じていますか?

人に対する愛です!仕事は、必ず誰かと進めていくので、大事だと実感しています。スキルが高いだけではダメですね。

――現在、プログラミング以外に勉強していることは何かありますか?

「そば打ち」です。社内で、「プログラマー以外の仕事に就くことになったら?」という話題になり、何となく「そば職人」と言ったんです(笑)。せっかくなのでやってみようと思い、材料を取り寄せ、作って食べてみたのですが、それがまぁ、粉っぽくて、不味くて(笑)。プログラマー同様、修行が必要です!

 

●私自身35歳、アラフォープログラミング未経験のおじさんでも、意外となんとかなるもんなんだなと、正直なところ驚いています(笑)。

――ちなみに、林下さんは、小学生の頃、どんな子供だったんですか?

小学生のころは、90年代真っ只中で、玩具やゲーム機など、続々と新しいものが出てくる黄金時代を堪能していましたね(笑)。ミニ四駆、ハイパーヨーヨー、ビーダマン、ジターリング、バトルえんぴつ、たまごっち、デジモン、ポケモン、セーラースターズムーンパワーティアル(妹所持)、スーパーファミコン、ニンテンドー64、セガサターン、プレイステーションなどなど、遊びまくっていました。

――今後は、どのようなエンジニアになりたいと思っていますか?

人の気持ちに寄り添って、「その欲望は、こういうIT技術で解決できますよ!」とそそのかせることができるエンジニアになりたいです。そのために、知識とスキルを習得することが必要ですね。

――今後、どんな人と働き、どんなことに挑戦していきたいと考えていますか?

私が豆腐のように、癖も味もないタイプなので、癖強い人で、味付け濃ゆいタイプの調味料のような人と、フュージョンしていって、面白おかしいことをしていきたいです!(笑)

――ありがとうございました!最後に、これからIT/Web業界に就職しようと考えている「PHPスクール生」に、先輩として、何かアドバイスをお願いできませんか?

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます。私自身35歳、アラフォープログラミング未経験のおじさんでも、意外となんとかなるもんなんだなと、正直なところ驚いています(笑)。すでにお気づきの通り、自分はダメンズなので、「この人に内定出した企業、ヤバいんじゃないの…?」と思った方もいらっしゃると思います。

企業はヤバくはないのですが、冗談抜きで、想像以上に、日本のITエンジニア不足は深刻でヤバいと感じました。ということは、未経験でもプログラミングスクールを卒業し、成果物を作りあげる能力を証明できさえすれば、就職する可能性が高く、登竜門は突破できるということを示しています。

もちろん、スクールに入らなくても、自前で成果物を作り、転職活動もできると思います。私は、AIに仕事を取られそうで、追い込まれて「無料PHPスクール」に逃げ込んできたので、「とりあえず、プログラミングに興味を持ったので、受講してみよう!」でも良いと思います。

大事なのは、「なぜエンジニアになろうとしているのか」ということを明確にして、行動することです。そうすれば、超えなくてはならない壁が分かり、方法を考えられるので、クリアできると思います。ここまでを読んでいただきまして、やってみよう!と思われた方は、ぜひ頑張っていただきたいです!ダメンズからは以上です。

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