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卒業生インタビュー

Hope for the best, but expect the worst.

Pスク卒業生インタビューVol.056~熊谷真由子さん

   

【Pスク93期 熊谷真由子さん26歳】

●IT技術を駆使すればこの問題を解決できるのではないか、との考えが芽生えました。

——熊谷さんのこれまでの経歴を教えていただけますか?

私は、急性期病棟の正看護師として4年間従事した後、プログラミングを独学しつつ、転職活動を進めていました。ですが、実際はなかなかマッチングが難しく、結果的に1年が経過していました。。。

その後、友人からの誘いもあり、コロナの健康相談窓口として看護師業務に一時的に復帰しましたが、その中でも、プログラミングに再度チャレンジしたい!という思いが湧き、「無料PHPスクール」に入学させていただきました。

——どうして、Webエンジニアになりたいと思ったのですか?

看護師の仕事をする中、患者様とのコミュニケーションをより深め、しっかりとお話を伺いたいという想いは、私だけでなく、他の看護師仲間も同様に共感していました。しかしながら、業務の非効率さや、看護師の労働負担が大きく、看護師の数は減少の一途をたどり、業務の繁忙化が進む中、結果として患者様の医療の質が低下しているのではないか?という懸念があったんです。

実際に、同僚たちと業務改善を試みましたが、残念ながら大きな進展は見られませんでした。。。このままでは良くないと強く感じたこともあり、IT技術を駆使すればこの問題を解決できるのではないか、との考えが芽生えました。それが、私がエンジニアになりたいと思うようになった動機です。

——Webエンジニアになろうと決めた後はどうされていたのですか?

看護師としての勤務の傍ら、自己学習に励み、独学でHTML/CSSから学び始めました。その後は、Ruby On Railsも学習しました。そして、業務の効率向上が期待できる、「看護師向け医療情報共有アプリ」を開発し、同時に転職活動も進めていきました。

——ご自身一人での就活の結果はいかがでしたか?

結果的には、望む会社には、ご縁がありませんでした。確か、6社との面接をさせていただいて、1社からは内定をもらえたのですが、お断りをさせていただいたんです。内定は嬉しかったんですが、業務内容がプログラミングを一切行わない、サポート業務だったので、この会社では自分が目指すキャリアは積めないな、と思いました。

——ご自身で受けた面接には、どのような成果物を持って行ったんですか?

下記の2つの成果物を見せたのですが、上手くいきませんでした。今考えてみると、フレームワークを使用していたので、基本の部分が分かっているようで分かっていなくて、そこを面接官に見透かされたのではないかと思うんです。

・医療情報共有アプリ(Ruby On Rails)
・柚子胡椒販売ECサイト(Ruby On Rails)

——なるほどですね。基礎は大事だということですね。

はい、本当にそう思います!

 

●生のPHPを短期間で学べるとともに、無料という点に引かれて参加を決意しました。

——「無料PHPスクール」を知ったきっかけは何だったのですか?

転職活動が順調に進まなかったため、基礎から徹底的に学ぶため、プログラミングスクールを検索していたところ、「無料PHPスクール」を見つけました。

——他ITスクールもある中、「無料PHPスクール」に参加してみようと思った決め手は何だったのですか?

生のPHPを23日間という短期間で学べるとともに、(実質)無料という点に引かれて参加を決意しました。私の転職活動が順調に進まなかった原因は、フレームワークに焦点を当てており、プログラミングの基本的な部分を、充分に習得していなかったことだと感じていましたので、まさにピッタリのスクールだったんです。

——かなりハードだったと思いますが、「無料PHPスクール」に参加してみて、率直にいかがでしたか?

講師の方は非常に丁寧で、質問に対しても迅速なサポートがありました。短期間で濃い内容のカリキュラムでしたが、効果的に学べたと感じています。転職活動も成功し、約3週間で内定をいただきました。面接の苦手意識も克服され、希望の企業に就職できました。全体的な感想として、この経験を通じて成長でき、転職活動も順調に進み、Pスクには感謝の気持ちでいっぱいです。

悪い点は、本当に無かったです。全て、自分の成長につながることばかりでした。ホントです(笑)。

 

——面接用の成果物(自作Webアプリ/ポートフォリオ)は何を作ったのですか?

そうですね、気をつけたことは、実務で感じていた課題の一つでもあり、看護師が実際に使用して、業務効率が向上するかどうかを基準にした機能を導入することでした。

カテゴリーのツリー構造の部分です。情報を共有したい内容をツリー構造に整理することで、深い階層にも対応できるようにしました。

 

●医療従事者向け、業務支援(情報共有/学習管理/toDo管理)システム開発(生PHP版、2ヶ月)

⇒ユーザー:ログイン/認証(PW再設定)、ログアウト、スタッフ登録、医療情報ノート(投稿/編集/削除、ツリー構造/サイト内検索)、スキルチェック(テスト一覧/受験/過去結果)、マイページ(変更/退会)、toDoリスト(役割管理機能)、転院時のサマリーテンプレート機能

⇒管理者:スタッフ管理(一覧/編集/削除、管理者権限付与)、カテゴリー管理(登録/編集/削除)、スタッフ別投稿記事未読確認、スキルチェック問題管理(新規作成/編集/削除)

⇒その他:マインドマップ/ER図作成、ページネーション/レスポンシブ対応済み

 

——企業面接はどうでしたか?

今までに本格的な企業面接を受けたのは、看護師としての入社時だけで、それ以外の経験がなかったので、慣れておらず、とても苦手意識を抱いていました。

しかし、Pスクのクラスの仲間とお互いに練習し合いながら、改善点も教えていただいたおかげで、非常に成長できたと感じています。また、企業面接を重ねるごとに、対応できる力が伸びていることを実感し、怖いと思っていた面接が逆に楽しくなっていました。

——企業面接の結果はいかがでしたか?

14社との選考で、最終的に4社から内定をいただき、今の会社に入社を決めました。14社中13社は、1次面接を通過し、その後、行きたい企業との2次面接に進み、こちらが選べる結果でした。

——企業との面接が始まる前に、企業を選ぶ上で、拘っていたことがあれば教えてください。

医療業界の課題を解決したいという思いは常にあったので、可能であれば、そのような事業をしている企業を選びたいと考えていました。言語などへの拘りは全くなく、いろんな言語を学んだ方が対応力が身につくと思っていましたね。

——最終的に、G社さんに入社を決めた理由はなんですか?

それは、自分が感じていた医療課題に対して、ここの会社だったら解決していけるのではないかと感じたことです。医療業界との関りが強く、これまでの経験も活かせると思いました。

——面接をして内定を勝ち取ったわけですが、どこを評価されたと思いますか?

看護師の経験があったことが、企業とマッチングしたのかなと感じています。あとは、これまで自分がやってきたことに、一貫性があったことも、評価してもらえたと思っています。

——「無料PHPスクール」含め、就職活動に、ドリーム・シアターを使ってみて、良かった点はどんなところですか?

医療業界のIT企業は、全体的にも少ない中で、私の意向をしっかり尊重して最後までサポートしていただき、希望する企業に就職することができて、本当に感謝しています。スクール自体は、短期間で集中的に生のPHPを学ぶという点で、かなりハードでしたが、その学習の負荷が、自分の身になっていると、とても感じます。

 

●顧客は病院で、OCR化の依頼があり、心電図→測定値メモ→電子カルテ入力の非効率を改善するために、提案をしています。

——入社当初は、どのようなお仕事からスタートしたのですか?

最初は、上司の業務サポートとして、新規案件の提案などを行っていました。結果的にエンジニアとしてではなく、企画・顧客折衝といった、プロジェクトマネージャーのようなディレクター業務が分かりやすいですかね。顧客は病院で、OCR化の依頼があり、心電図→測定値メモ→電子カルテ入力の非効率を改善するために、提案をしています。

——入社当初、不安はありましたか?

不安半分、好奇心半分でした。業務内容については、具体的に知らされていなかったので、正直なところ、何が待っているのか不安がありましたね。ただ、医療現場を変える可能性があると考えると、ワクワクも感じていました。

——今現在は、どのようなお仕事を担当されているのですか?

今は、入社して約4ヶ月が経過しますが、入社当初からの新規開発案件や事務局業務を行なっています。事務局業務は、医師のシーズと企業様のニーズを組み合わせて、新しいイノベーション(※)を起こそうとするような、中間役として活動しています。

※先生が研究していることに関わるモノと、企業(医療用器具メーカー/製薬会社/味覚研究会社)を結び付け、実現したいことを実現する。

——入社後の良い意味でも、悪い意味でも、何かギャップはありましたか?

ギャップとは少し違いますが、弊社は、自分から積極的に動くことを大切にしている雰囲気があって、そのおかげで自分を伸ばすことができていると感じています。やりたいことがあれば、それをやらせてくれるし、展示会やセミナーなどにもどんどん参加できます。

学びたいことに関しても、サポートしてくれる仲間や環境が整っているので、自分の成長に一役買ってくれる会社です!

——実際に仕事をやってみて、自分が「エンジニアに向いているかもしれない」と思うときはありますか?

今やっている仕事は、純粋にはエンジニアの仕事じゃないんですけど、ディレクターとして、お客さんの要望を聞いて詳しく調べていくところが、看護師の時のアセスメント(※)みたいで、その辺は得意なのかもな、と思っています。

※アセスメント:状態を分析・評価すること

——どんな方法で打合せをしているのですか?

訪問とWebの両方で打ち合わせていますね。近いところだと、神戸の病院へ行ったりもしました。案件は、全国にあるので、遠方だとWebです。

——エンジニアとして、ビジネスパーソンとして、大切にしていることは何かありますか?

ビジネスパーソンとして大切にしていることは、不安なことがあってもできるだけそれを楽しむ!ということですね。私の場合、結構臆病な部分があるんですが、新しいことや分からないことに対して積極的に楽しんでいくことで、仕事もプライベートも、良い方向に向かうような気がします。もちろん、大変なことも多いのですが、全て楽しむ気持ちで臨んでいます。

——エンジニアにとって、プログラミング以外に大切なことって、何だと感じていますか?

これは、実務経験がまだないので個人的な意見で、基本的なことなんですが、コミュニケーションの重要性を感じますね。Pスクの時にもそう感じましたが、質問の仕方も一工夫が必要だったりするので、聞きたいことを聞くためには、コミュニケーションスキルが必要だと感じています。

——現在、プログラミング以外に勉強していることは何かありますか?

会社のスキルアップ制度を利用して、基本情報技術者試験の学習をしています。また、「マナビDX」を利用して、プロマネ業務なども実践的に学ばせていただいています。

 

●今は大変だと感じるかもしれませんが、楽しんで挑戦してみてください!!

——ちなみに、熊谷さんは、小学生の頃、どんな子供だったんですか?

子供の頃は、結構お世話好きな子供でした。他の子や下級生が泣いていたり困っていたりすると、すぐに駆け寄ってどうしたら解決できるか、みたいなことを楽しんでやってました。それを一緒に楽しむ友人もいたので、昼休みは「お助け時間」みたいに名乗ってやってました(笑)。

——今後は、どのようなエンジニアになりたいと思っていますか?

私の場合は、ディレクターとしてになりますが、顧客が本当に求めているものを引き出して、それを提供できるようなディレクターになっていきたいです!もちろん、エンジニアとしての経験も必要だと思いますので、今後案件が進んでいけば、デモ用のモックを作っていきたいですね。

——今後、どんな人と働き、どんなことに挑戦していきたいと考えていますか?

同じく医療課題を解決していく志を持った、様々なスキルを有する方々と共に働き、医療業界におけるサーバ問題やセキュリティ、倫理的な問題など、多岐にわたる課題に真摯に向き合っていきたいです。医療従事者や患者、その家族の皆が幸せになるような、医療の現場づくりに挑戦していきたいです!

そのためには、IT業界全体広範囲の知識が必要なので、勉強を継続していって、顧客にアドバイスができるようになっていきたいです。

——ありがとうございました!最後に、これからIT/Web業界に就職しようと考えている「PHPスクール生」に、先輩として、何かアドバイスをお願いできませんか?

Pスクの講義は、大半の方がかなりハードに感じるかと思います。でも、それを乗り越えたら、自分がなりたかったことや、やりたかったことに必ず近づけると思います。今は大変だと感じるかもしれませんが、楽しんで挑戦してみてください!!

 - Pスク卒業生インタビュー

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