Pスク卒業生インタビューVol.015~ケーシー・ラジブさん

【Pスク58期 ケーシー・ラジブさん25歳】
●内定が取れるまで、就職活動をサポートしていただける、ということで参加を決めました
――ラジブさんのこれまでの経歴を教えていただけますか?
ネパール東部カトマンズ近郊のバネーパ出身のネパール人男性です。自宅近くにフラワーファームがあり、そこに来る日本人とサッカーやメールのやり取りをしていくうち、日本に興味が湧き、行きたいと思うようになりました。
4つ上の兄が大学に通いながら、ITの講師をしていたこともあり、高校時代からエンジニアに興味を持っていました。
兄が大学を卒業後、友人と一緒にソフトウェア開発会社を立ち上げた時に、エンジニアになりたいと相談したところ、IT技術レベルの高い日本へ留学することを勧めてくれ、留学することを決意しました。
日本語学校と専門学校で学ぶ中、開発をしたいという欲求が高く、学校での授業が楽しく、真面目に取り組みました。
その結果、4名のチームで行った、卒業制作の結果が評価され、優勝することができ、賞状をもらうことができました。
――プログラミングは日本のIT専門学校から勉強されたのですか?
ネパールにいた時に、SQL、CSS、Linuxを独学で勉強していました。プログラミング言語は、独学で勉強していなかったので、日本に来て専門学校で勉強しました。
――就職活動はどのように進めていたのですか?また、弊社を知ったきっかけを教えてください。
卒業後は、NTT情報通信エンジニアリング事業会社に就職しますが、当初聞いていたPC業務が全くなく、7時~19時の間、休憩もなく働いていたため、開発できる可能性がないと思い、泣く泣く退職しました。
退職後は、3、4社のネットワーク関係の企業に応募して、面接まで行いましたが、結果は全てダメでした。
本当に困っていた時に、専門学校同級生のネパール人の知人がいたため相談したところ、ドリーム・シアターさんの「無料PHPスクール」を紹介されました。
――ドリーム・シアターで就職活動をしてみようと思った決め手は何ですか?
スクールの説明会に参加して話を聞いたのですが、無料でPHPを勉強することができ、内定が取れるまで、就職活動をサポートしていただける、ということで、参加を決めました。
●自分の想いを言葉で表現することの難しさを痛感しましたので、ゆっくり丁寧に答えるようにしました

――面接用の成果物(自作Webアプリ)は何を作りましたか?
PC機器や携帯電話などを扱う、商品総合販売ECサイト開発しました。
機能は、ログイン/認証、会員登録、ECカート、掲示板、問合せフォームです。
制作期間は、約1ヶ月半くらいかかりました。
一番大変だったところは、カートに入れる部分と、カートに入れた商品を削除するところです。パスワードのリセットも難しかったです。
――面接の練習は、どんな風に行っていましたか?
スクール中は、他の生徒と一緒に面接の合同練習をしていました。
それでは足りないと思い、シェアハウスに住んでいる友達に、面接を想定して質問をしてもらい、自分の言葉で答えられるように練習していました。
――面接をして内定を勝ち取ったわけですが、どこを評価されたと思いますか?
面接を受けた時は、緊張していたこともありましたし、自信がなかったので、どこを評価をされたのかが分かりませんでした。
入社後に社長に聞いたところ、専門学校の時の成果物発表会で、優勝を経験したことを評価していただけたそうです。
また、AIや最新の技術に興味があるところも、社長の考えと合致して、内定をいただけました。
――未経験での面接ということで、苦労したことや、今までと比べて何か変えたことはありましたか?
来日してからは、日常会話はできたので、生活には困りませんでした。
ただ、就職となると話は別で、ビジネス上級レベルを求められます。
一番は、言葉の問題ですね。自分の想いを言葉で表現することの難しさを痛感しましたので、ゆっくり丁寧に答えるようにしました。
言葉に関しては、これまでもこれからも同じで、自分自身で頑張って学んでいくしかありません。
――就職活動に、ドリーム・シアターを使ってみて、良かった点はどんなところですか?
現在のU社に入社できたことは、ドリーム・シアターさんのおかげです。
一番心強かったことは、就職する会社が見つかるまで、徹底的にサポートしてくれることです。
また、スクールで他の生徒との交流もあるため、日本人のプログラマー友達ができました。このご縁は、これからも大切にしていきたいです!
●自分が決めた道ならば、選択した後も、最後まで諦めずに歩き続けることが大事です

――U社に入社を決めた理由はなんでしょうか?
一番の理由は、自分がやりたいWeb開発ができることと、サーバーサイドの開発ができることです。また、3ヶ月間の試用期間があり、調べながら勉強できることも魅力でした。
――入社当初は、どのようなお仕事からスタートしたのですか?
当初は、PHPを使用して社内の勤怠システムを開発していました。
このシステムは、社内で使用すると同時に、自社製品としてパッケージ化する予定です。
制作期間は、5ヶ月間くらいを予定しています。その後の業務は、ラズベリーパイを使用して、ハード面の開発もしていく予定です。
――入社前までに、不安はありませんでしたか?
3ヶ月間の試用期間で勉強することができると聞いていたので、そこまで大きな心配はしていませんでした。
ただ、職場の雰囲気などが、自分に合う環境なのかは少し心配でした。また、客先の現場に出たことがなかったので、どのような環境で働くかが分からず、不安がありました。
実際に1ヶ月間は、客先に常駐してAngularJSで開発を経験しました。現在は、一人で社内開発をしているため、客先で働く雰囲気とは違いますが、両方経験できたことはよかったと思います。
仕事として働くことには変わりはありませんので、一生懸命やるだけです。
――実際に仕事をやってみて、自分が「エンジニアに向いているかもしれない」と思うときはありますか?
分からないことを自分で調べることが苦にならないことです。
不安があったら、解決できるまでとにかく調べるようにしていて、それでも分からなことは社長をはじめ、上司に相談するようにしています。
自己解決をすることが当然だと思っているので、エンジニアに向いていると思います。
――今後は、どのようなエンジニアになりたいと思っていますか?
お客様に最高の満足を提供するエンジニアです。そのためには、PHPだけでなく他の言語も挑戦していき、どんな要望にも応えられるようにしていきたいです。
――これからIT/Web業界に就職しようと考えている未経験者の方に、何かアドバイスをお願いします。
自分が決めた道ならば、選択した後も、最後まで諦めずに歩き続けることが大事です。
外国籍の方は、日本語の問題がありますが、とにかく人と会話することを大切にして、日々頑張ることが一番大事です。
それを貫いた時は、明るい未来が待っているはずです。ぜひ頑張ってください!
