Pスク卒業生インタビューVol.036~堤田瑞希さん
【Pスク83期 堤田瑞希さん29歳】
●実務3ヶ月相当の実践的なスキルが身に着けられることと、就職率が高かったところです。
――堤田さんのこれまでの経歴を教えていただけますか?
大学卒業後、介護施設を運営する会社に入社し、社会福祉士として、5年1ヶ月働いていました。現場での介護や生活相談を経験後、本社:総務部へ異動し、各事業所・施設の取りまとめ、業務改善、新卒採用、総務・法務、ブログ運営、情報誌やポスターの制作を行っていました。
――どうして、IT/Webエンジニアになりたいと思ったのですか?
前職で、ITの可能性を感じたことが一番大きいです。社内の情報システム課に、女性エンジニアが在籍していて、一緒に仕事をしていく中で、私の困っていることを颯爽と解決していく姿をみて、すごく助かりましたし、この人のように「人の役に立ちたい!」と思いましたね。
業務改善の一つとして、社員管理システム(Excel VBA)と備品管理システム(Access)の機能追加を行ったのですが、結果、1日(毎日)30分以上の時間短縮に繋がったことで、ITの力、システム化の魅力に魅せられましたね。
――IT/Webエンジニアになろうと決めた後はどうされていたのですか?
まずは、なんでもよいので、プログラミング言語を勉強してみようと思い、無料の動画サイトで、JavaとHTMLを2ヶ月、独学しました。そこで、「面白いな!」という感覚があったので、さらに深めたいと思いましたね。
――「無料PHPスクール」を知ったきっかけは何だったのですか?
自己学習を進めていく中で、1つの学習方法として、ITスクールで学ぶことを知り、体系的に学べることに興味を持ち、調べたことがきっかけです。
私の場合、独学だと時間が掛かり過ぎてしまい、誰かに質問・確認できる環境の方が習得スピードが速いかなと思っていました。
――他ITスクールもある中、「無料PHPスクール」に参加してみようと思った決め手は何だったのですか?
「実務3ヶ月相当の実践的なスキルが身に着けられること」と、「就職率が高かった」ところです。また、学習にそれほど費用をかけられないことから、無料(デポジット制)というところにも、惹かれて参加を決めました。
●自己PRだけでなく、IT/Web業界全体の勉強も事前準備として行なっていました。
【面接用に開発した、自作Webアプリ(成果物)です】
――かなりハードだったと思いますが、「無料PHPスクール」に参加してみて、率直にいかがでしたか?
良い点は、進捗が速い人には、別カリキュラムの知識をどんどん身に付けられるところですね。あと、Pスクの講師だけではなく、他の生徒の方とも協力しながら、学習を進められるところも、参加して良かったことですね。
逆に、悪い点は、とにかく課題の量が多く、毎日朝~晩まで追われたところですね(笑)。大変でしたが、やりきった後の達成感を感じることができました。
――面接用の成果物(自作Webアプリ)は何を作ったのですか?
介護従事者向けの、情報共有(掲示板)サイトを開発しました。
●ユーザー画面:ログイン機能(認証/リマインド/ログアウト)、投稿機能(カテゴリー/タイトル/コメント/画像/動画)、お知らせ、my投稿/myお気に入り一覧、カテゴリー/ランキング、キーワード/日付検索、マイページ(変更/退会)、お問合せフォーム、レスポンシブ対応
●管理者画面:会員管理(ID検索/キーワード検索/削除)、問合せ対応(返信/対応履歴)、お知らせ対応(記事作成/キーワード検索)
在職中のため、開発期間は3ヶ月くらいで、品質強化のため、後半は、エラーが出なくなるまで、ひたすら、いろいろな方法でテスト(デバック)を行いました。
拘ったポイントは、画面の見やすさ、特にボタンの位置や色などのUIを、ユーザー目線で、利用しやすいように工夫しました。
――企業面接はどうでしたか?
「無料PHPスクール」の授業の中で、何回か生徒同士で、事前の面接練習を行いましたが、本番前はとても緊張したのを覚えています。しかし、「やるしかない!」と思い、実践で慣れるよう、自宅で練習をしていました。
特に、技術面の質問は、回答に苦労することが多かったように思います。そのため、自己PRだけではなく、IT/Web業界全体の勉強も事前準備として行なっていました。深掘り質問にも、しっかり答えられるよう、用語を含め正確な理解に、時間をかけていました。
――企業面接の結果はいかがでしたか?
2社から内定をいただき、イネーブラーに入社しました。
――企業を選ぶ上で、拘っていたことがあれば教えてください。
基本要件として、「今の自宅から通え、転勤がない」「(できれば)リモートワーク」と考えていました。それ以外は、特に決めず、企業の魅力を重視していました。他のPスク生さんのように、入社後、必ず、プログラミング(実装)をやりたい、という拘りはなかったです。
――拘っていたことは、面接を受けていく中で、変化していきましたか?
基本要件に変わりはありませんでしたが、面接を通して、Webサイトだけでは分からない、会社の具体的なビジョンやビジネスモデルなど、魅力的な情報がたくさんお伺いでき、この段階では、面接自体が楽しくなっていきました。
――最終的に、イネーブラー株式会社に入社を決めた理由はなんですか?
自社システムの革新的なところに魅力を感じたことと、面接時に対応していただいた方々(現在の上司・先輩)の人柄ですね。
自社システムでは、GNSS(Global Navigation Satellite System / 全地球(型)測位衛星システム≒GPS)という技術を用いた測位システムを開発していて、カーナビ等とは違い、屋内での測位も可能で正確さもあり、それを用いてさらに唯一無二のシステムを開発している、というところに惹かれましたね。
また、面接で対応していただいた方々も、自社システムに誇りを持っており、熱い想いがあることや、私からの質問にホワイトボードいっぱいに図を描いて説明していただけたことで、「一緒にお仕事をしたい!」と感じました。
――面接をして内定を勝ち取ったわけですが、どこを評価されたと思いますか?
面接では、私が目指す「業務改善への取り組み」をお話しさせていただきましたが、その際、前職の現場で経験したこと、そこで養った気づきの力を評価していただけたと思います。
――「無料PHPスクール」含め、就職活動に、ドリーム・シアターを使ってみて、良かった点はどんなところですか?
もちろん、「就職できたこと」が一番ですが、コンサルタントの方が、企業との間に入り、日程など選考の調整をしていただいたのは、とてもありがたく感じました。
また、面接に同席していただき、事前情報の共有や、面接後のフィードバックをしていただけたことも、大変心強かったです。その結果、イネーブラーに就職することができたので、本当に感謝しています。
●悩んだときは「何のために」ということを明確にすることで、モチベーションも変わってくると思いますので、ぜひ頑張ってください!
【オフィスからは、東京タワーが見えます】
――入社当初は、どのようなお仕事からスタートしたのですか?
入社当初は、自社で開発しているシステムや顧客情報を知ることから始まりました。私の配属部署は、顧客へDX化の提案・推進をする部署なので、プロジェクトマネージャー(PM)のサポート業務(PMO)も行っていました。
――入社当初、不安はありましたか?
上司・先輩から、ほぼ付きっ切りで、業務を見てもらえたので、不安はありませんでした。みなさん、ご自身の業務もある中、手厚いフォローをしていただけたことに、とても感謝しています。
――今現在は、どのようなお仕事を担当されているのですか?
現在は、顧客折衝やプレゼン資料の作成、プロジェクト単位や所属事業部単位での採算管理(コスト管理)、設計書や仕様書、契約書、請求書などのドキュメント作成を行っています。また、リサーチ(調査/分析)など、イレギュラーな作業も多くありますね。
――入社後の良い意味でも、悪い意味でも、何かギャップはありましたか?
業務量の多さは、それなりに覚悟していましたが、会社としては「無理はさせない」という社風を感じたこともあり、配慮してくれていると感じます。
「問題を一人で抱える前に、誰かに相談する」相談しやすい雰囲気づくりに徹しているな、と感じましたし、今も、いろいろな方が気遣ってくれています。
――エンジニアとして、ビジネスパーソンとして、大切にしていることは何かありますか?
常にスピードを意識しています。依頼された業務をこなすスピードもそうですが、迷ったとき分からないときは、上司や先輩にすぐ報連相をするようにしています。
――エンジニアにとって、プログラミング以外に大切なことって、何だと感じていますか?
コミュニケーションは大切だと感じます。現在は、月曜日のみ出社していますが、それ以外はリモートのため、報連相をこまめに行い、相手との連携を大切にしています。
――現在、プログラミング以外に勉強していることは何かありますか?
GNSS(Global Navigation Satellite System / 全地球(型)測位衛星システム≒GPS)を用いた測位システムを開発している会社なので、プロジェクトで使用している専門的な機器やシステム、専門用語を勉強中です。
――ちなみに、堤田さんは、小学生の頃、どんな子供だったんですか?
運動は苦手でしたが、外で飛び回って遊ぶのが好きな子供でした。家でも学校でも外で過ごす時間が多く、生き物が好きで、今では考えられませんが、虫を手づかみして捕まえて遊んでいました(笑)。
特に、1人でコツコツ何かをするということが好きで、子ども雑誌の付録で、おもちゃを作ることに熱中していましたね。
――今後、どんな人と働き、どんなことに挑戦していきたいと考えていますか?
今は、PM補佐ですが、自社のWebサイト制作の依頼も入ってきているので、そういったところから、プログラミングにも関わっていき、手を動かす業務もやっていきたいと思っています。
また、どんな仕事をする上でも、自分にしかできない仕事、役割を見つけて、スキルを伸ばしていきたいと考えています。
――最後に、これからIT/Web業界に就職・転職しようと考えている「PHPスクール生(Pスク生)」に、先輩として、何かアドバイスをお願いできませんか?
前職から、全く畑違いの業界に飛び込みましたが、自分がやりたい気持ち、学びたい思いがあれば、周囲の人は必ず手助けしてくれると、私自身がとても強く感じました。
プログラミング学習や就職活動に、多くの時間を割き、立ち止まる余裕はないと思いますが、もし、悩んだときは「何のために、今これをやっているのか?」ということを明確にすることで、モチベーションも変わってくると思いますので、ぜひ、頑張ってください!