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卒業生インタビュー

Hope for the best, but expect the worst.

Pスク卒業生インタビューVol.023~田原宏大さん

   

【Pスク76期 田原宏大さん29歳】

 

●一番の決め手は、講義の中でフレームワークを使用せず、生のPHPで解説している点です。

――田原さんのこれまでの経歴を教えていただけますか?

大学卒業後、官公庁や大手企業向けに、不正侵入検知防御システムや、暗号化、標的型攻撃対策ツールなど、セキュリティ製品の導入コンサルを2年2ヶ月、経験してきました。

在職中に、プログラミングに興味を持って触ったことがきっかけで、ハマり、退職後には、独学で学びつつ、マッチングアプリ(PHP+MySQL)や、タスク管理アプリ(PHP/Laravel+MySQL+CircleCI+heroku)開発に、没頭していました。

――どうして、IT/Webエンジニアになりたいと思ったのですか?

私は、鳥取県出身なのですが、都市での生活と比較すると様々な面で格差があると感じていました。大学時代は、兵庫県に住んでいたので、地方との利便性などの差を、自ら感じましたね。

ただ、インターネット上では、地方など関係なく、どこにいても平等である点に魅力を感じ、IT業界(インフラ系)で働きたいと思って進みました。その中で、プログラミングを触ったことで面白さを感じ、プログラマーへの転職を決意しました。

――Webプログラマーになろうと決めた後はどうされていたのですか?

会社を退職して地元に帰省し、ひたすら独学でプログラミングの勉強をしていました。勉強方法は、有料動画や書籍を購入し、PHP+Laravelを中心に、1年1ヶ月学びました。スクールで学ぶことも考えましたが、最初は独学でやってみようと思い、困るようなことがあれば、スクールも考えようと思っていました。

――ITスクールで勉強しようと思った、きっかけは何だったのですか?

面接をした企業からダメ出しをもらったことです(笑)。独学で成果物を制作し、未経験歓迎企業へエントリーし、就活をしていました。

その中の1社から、面接時に成果物をプレゼンした際に、技術力が足りないことを指摘され、ハッとしたことがありました。

面接は、カジュアル面談で、自分の中では手応えもあり、悪くはないと思っていたのですが、成果物を見せたときに、空気が変わりましたね。

独学で、ある程度マスターしたと思っていたのですが、企業からすると、働く技術力には達していないという評価で、もっと深く学習していく必要があると感じました。

――他ITスクールもある中、「無料PHPスクール」に参加してみようと思った決め手は何だったのですか?

一番の決め手は、講義の中でフレームワークをあえて使用せず、生のPHPで解説している点です。

他のスクールでは、初めからフレームワークを使っているところが大半だと思います。

ただ、私の場合、フレームワークを利用するのではなく、基礎から理解することが必要だと思い、参加を決意しました。

●意識したのは、面接官がどんな回答を求めているのか、ということを考えて、それに近づけるということです。

――かなりハードだったと思いますが、「無料PHPスクール」に参加してみて、率直にいかがでしたか?

良い点:フレームワークを使わずに、システム開発ができたところです。

悪い点:講義自体は短期間(23日間)なので、それ以降の成果物制作に時間をかけないと、より良い成果物ができないかもしれません。

――面接用の成果物(自作Webアプリ/ポートフォリオ)は何を作ったのですか?

●鳥取県名産品販売ECサイト開発(生PHP版+Laravel版)

・ユーザー側機能:ログイン/認証/ログアウト/パスワードリセット、会員登録/編集/退会、商品一覧/詳細、カート機能/お気に入り/ランキング、閲覧/注文/ポイント履歴、カテゴリー/商品検索、問合せフォーム、スライダー、レスポンシブ対応

・管理者側機能:ユーザー管理、売上管理(日別/月別グラフ)、商品管理(登録/編集/削除)、問合せ内容管理、受注/ポイント/セール管理

 

・拘ったポイント:ユーザー側と管理者画面を分けたところです。実際にある運用されているサイトに近づけるために、それぞれの機能を増やしました。

・大変だったこと:生PHP版+Laravel版の両方を作成したので、時間がかかってしまったことです。生PHP版から制作したのですが、最初に機能を考えて実装するのに時間がかかりました。

 

――企業面接はどうでしたか?

最初の頃は、面接が苦手でしたね(笑)。質問されたことに対して、スムーズに返答ができず、苦労しました。

それを克服するために、質問された内容と、自分の回答をメモして覚えておき、想定問答集を作成していきました。ただ、全て同じ回答ではなく、答えるべき内容のフレーズを覚えておき、企業によってアレンジしていきました。

意識したのは、面接官がどんな回答を求めているのか、ということを考えて、それに近づけるということです。

――企業面接には何社行って、結果はいかがでしたか?

14社の企業と面接をさせていただきまして、選考辞退を除く、内定を頂いた3社の中から、株式会社3Filmsに決めました!

――どんな基準で、企業を選んでいましたか?

Web開発を行っている企業を中心に、面接を組んでもらっていました。言語の拘りは、そこまではなかったですね。PHPだったらいいな!くらいで考えていました。

インフラ系は経験してきたので、これからは、開発をしたいという思いが強く、それが叶う企業を選んでいました。

また、スキルを深く突き詰めていきたいと思っていたので、案件が変わる客先常駐ではなく、社内で開発している企業が希望でした。

――最終的に、株式会社3Filmsに入社を決めた理由はなんですか?

自社サービスがあること、他にも受託でのシステム開発を行っている点が決め手です。

また、面接時に使用している技術を聞いた際、触ったことのない言語や、最新の技術も使用している点から、挑戦できる幅の広さに魅力を感じ、入社を決めました。

これまで学習してきたPHP(Laravel)を使用することが多いということもあり、1日でも早く貢献できると感じたことも理由の一つです。

――面接をして内定を勝ち取ったわけですが、どこを評価されたと思いますか?

おそらくですが、エンジニアとして働く上での、自走力を評価されたのかなと思います。実務での開発経験があるわけではありませんが、ある一定の基準は、クリアしていると判断していただけたのかもしれません。

――「無料PHPスクール」含め、就職活動に、ドリーム・シアターを使ってみて、良かった点はどんなところですか?

面接の機会を多くいただける点ですね!「無料PHPスクール」に入学する前は、自分で転職活動をしていました。

その時は、未経験者の場合、企業との面接に進むこと自体が難しく、求人欄に「未経験者歓迎」と記載されていても、実際のレベルは高く、「未経験者」のレベルの高さに認識の差がありました。

その点、ドリーム・シアターさんでは、未経験者ということを理解していただいた上で、複数の企業との面接を調整してもらえたので、チャンスが広がり、とても有難かったです!

 

●PHPスクールで悪戦苦闘した経験はきっと就職先で生きてくるはずです!今大変なことは、入社後に活かされるので、諦めず頑張ってください。

――入社当初は、どのようなお仕事からスタートしたのですか?

大阪にある不動産会社が使っている、賃貸物件管理サイトの開発業務です。入社初日は、DB設計から始まり、システム全体の開発を任されました。

有難いことなのですが、初日からプロジェクトにアサインするとは想像していませんでした!(笑)

今は、バックエンド側の開発を一人で担当しています。開発言語は、PHP(Laravel)を使用しているので、入りやすかったです。

――入社当初、不安はありましたか?

不安が7割で、楽しみが3割くらいでしたね(笑)。入社前に、1つのプロジェクトを任せてもらえると聞いていたので、楽しみもありましたが、不安の方が大きかったです。

お客様に迷惑をかけないようにしないといけない、という思いが常に頭にありました。

――今現在は、どのようなお仕事を担当されているのですか?プログラミングとそれ以外の比率はどんな感じですか?

現在も、同じシステムの開発を担当しています。当初は1人で開発を行っていたのですが、後から機能追加など、規模が大きくなったこともあり、現在は2名体制となり、私はバックエンドを担当しています。

90%はプログラミングで、その他10%は、プロジェクトの仕様書などのドキュメント作成を行っています。

また、別に機能リニューアル案件があり、Ruby→GO言語に変換することが決まっているので、勉強を始めています。

――入社後の良い意味でも、悪い意味でも、何かギャップはありましたか?

初日からDB設計を任せていただいたので、一人前のエンジニアとして見ていただけたことに、少々驚きました!

期待されていることを考えると有難いのですが、何日か心の準備をしたい、という思いも少しありました(笑)。

さすがに、入社後すぐ、開発を担当することはできないと考えていたからです。未経験の新人の場合は、テストであったり、簡単なシステムの修正などからスタートするイメージがあります。

結果的には、DB設計だったり、バックエンド側を一人で任せてもらえたりと、大変なことばかりですが、早く会社に貢献できる技術を身につけられる環境で働かせてもらえていると感じているので、感謝しています。

――実際に仕事をやってみて、自分が「エンジニアに向いているかもしれない」と思うときはありますか?

目標に対して、コツコツを努力し続けられるところが向いていると思います。エンジニアは、業務についていくために、業務外でも学習していく必要があると思います。

これが苦にならないので、向いているのではないでしょうか。本当に、勉強しないとついていけないんです!(笑)

――エンジニアとして、ビジネスパーソンとして、大切にしていることは何かありますか?

当たり前のことを着実にやっていくことです!ここを疎かにせず、業務をこなしていくことで、信頼を得て重要な仕事を任せてもらえると思います。

特に、自分で考えて分からない点は聞く、必ず仕様の確認を行い、自分勝手に進めないことです。

お客様にとっては、開発するエンジニアが新人かどうかなんて、全く関係ないですからね。

求められた結果を出せるように、スムーズに仕事を進めるためには、どんなことが必要なのかを、常に考えて行動することが大事です。

――エンジニアにとって、プログラミング以外に大切なことって、何だと感じていますか?

コミュニケーション能力だと思います。会話においては、相手の意図を正しく把握し、自分が伝えたいことを、相手が理解できるように伝えることが大事だと思います。

これは、とても重要なことで、「技術だけできればいい」ということではありません。お互いに時間を有効に使うため、相手の状況を理解して、報連相を行うことも大事ですね。

――プログラミング以外に勉強していることは何かありますか?

現時点では、プログラミングに関する内容を優先して勉強しています。今、欠けていると思うことは、保守性可読性を意識してコードを書くことなので、関連した本を購入して読んだり、ネットにある記事を読んでします。

会社でも、別プロジェクトのことを聞いて、勉強したり、OSSのコードを読んだりして知識を深めています。

――ちなみに、田原さんは、小学生の頃、どんな子供だったんですか?

体を動かすことが好きでしたね。学校の休み時間には、キックベースやドッジボールをしたり、放課後は習っていた野球をやっていました。

――今後は、どのようなエンジニアになりたいと思っていますか?

将来的には、フロントからインフラまで、幅広く扱えるエンジニアになりたいです。しかしながら、中途半端にはなりたくないので、当面は、バックエンドを中心にやっていきたいと思っています。

両方に関わる機会があるので、とても恵まれた環境だと思っています。

――今後、どんなことに挑戦していきたいと考えていますか?

社内には、いくつかのプロジェクトがあるので、一通り、携わってみたいですね。もちろん、まずは目の前の業務に対して、求められるレベルにアウトプットすることが必要です。

力が付いてきたら、率先して手を挙げて、チャンス掴んでいきたいです。将来的には、自社開発にも関わりたいと思っているため、スキルを身につけていきます。

――今後、どんな人と働いていきたいですか?

技術が好きで、仕事に前のめりな人が良いですね!そういう人は、モチベーションが高く、一緒に働いていると良い効果があると思います。

コミュニケーションを取りながら、技術を追求している人が多いような環境で働きたいです。仕事が大変だと感じる人よりも、楽しめる人ですね!

――ありがとうございました!最後に、これからIT/Web業界に就職しようと考えている「PHPスクール生」に、先輩として、何かアドバイスをお願いできませんか?

23日間の短期間で、PHPスクールの授業内容を学び、理解し、成果物を作るのは、かなりハードだと思います。また、就職してからも、分からないことばかりで、大変なことが多くあります。

しかしながら、PHPスクールで、悪戦苦闘した経験はきっと就職先で生きてくるはずです。今、大変なことは、入社後に活かされるので、諦めず、頑張ってください。

私は、自分が望んだ仕事ができていて、とてもラッキーなことだと思いますし、「無料PHPスクール」を選んで、本当に良かったと思っています。

皆さんも、乗り越えればきっと就職ができるはずです。今は大変だと思いますが、就職している姿を想像して、頑張ってください!

 - Pスク卒業生インタビュー

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