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卒業生インタビュー

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Pスク卒業生インタビューVol.002~マハルジャン・スマンさん

   

【Pスク54期 マハルジャン・スマンさん31歳】

――カンタンに、自己紹介をお願いできますか?(これまでの経歴)

ネパールでは、大学を中退後、米国アニメの3Dアニメーション制作を3年6ヶ月、経験して参りました。グラフィッカーとして、3D-MayaやAfterEffects、Photoshop、Illustratorを使い、色付けや、明るさ調整、シェーディング(明暗コントラスト調整)や、テクスチャマッピング(質感を与える)、効果音テスト、最終確認および納品を担当しました。プログラミングのできる先輩が、業務効率化のために、社内独自の自動化ツール(ソフト)を開発していたことがきっかけで、プログラマーになりたいと考えるようになりました。また、その時、友人が日本へ留学することになり、折角プログラマーを目指すのであれば、技術力の高い日本で働きたいと思い、2014年11月に来日しました。日本では、日本語学校で1年5ヶ月、IT専門学校で2年、Androidアプリ開発を中心に勉強し、ドリーム・シアターさんの無料PHPスクールに参加しました。

――どうして、IT/Webエンジニア(プログラマー)になりたいと思ったのですか?

きっかけは、プログラミングのできる先輩が、業務効率化のために、社内独自の自動化ツール(ソフト)を開発していたことです。その時に私もプログラマーになりたいと考えるようになりました。

――IT/Webエンジニア(プログラマー)になろうと決めた後はどうされていたのですか?

PGは、自分で勉強することができますが、それ以上はどこで学んでいいか分かりませんでした。その時考えたのは、日本の技術レベルが高いので、留学して力をつけて働くということです。そのため、仕事を続けながら、現地の日本語学校に通い、週6日間、朝7時~8時の時間で日本語を勉強していました。その後、10時時から仕事に行く生活を約6ヶ月間続け、2014年11月に留学をしました。

――「無料PHPスクール」を知ったきっかけは何だったのですか?

日本語学校の先生から紹介されました。当時は就活をしていましたが、内定が出ていなかったのです。その時、私の本気度を感じた先生から、無料PHPスクールを紹介してもらいました。先生からは、IT/Webエンジニアに本気でなりたいなら挑戦したらどうかと勧められ、参加を決意しました。

――他ITスクールもある中、「無料PHPスクール」に参加してみようと思った決め手は何だったのですか?

とにかく藁にもすがる思いで参加をしました。当時は2月でしたが、IT/Web系の企業から内定は出ていませんでした。学校からの紹介や、ハローワークなどを含めて、50社以上の面接を行いましたが、内定をもらえたのは、携帯販売会社の1社だけでしたので、IT/Web系の企業に就職をするため、3月からスクールに参加しました。

――かなりハードだったと思いますが、「無料PHPスクール」に参加してみて、率直にいかがでしたか?(良い点・悪い点)

良い点は、全然分からなかったPHP言語を親切丁寧に教えてくれたことです。また、授業自体は8回だけでしたが、濃密で吸収するところが多く、力もついて自信が出てきたところです。
悪い点は、当たり前なことですが、全て自分でやるしかないということです。教えてもらうのを待っていたり、習うだけの受け身の姿勢では、成長できないと思います。

――面接用の成果物(自作Webアプリ/ポートフォリオ)は何を作ったのですか?(誰が使うどんなシステム、どんな機能を盛り込んだ、気をつけたことや拘ったポイントは?)

無料PHPスクールを卒業後は、面接用成果物として、スマホ/カメラ販売ECサイトを開発しました。

●機能:ログイン/認証、会員登録、カート、カテゴリ、サイト内検索

――企業面接はどうでしたか?(面接練習はどんな風にした?苦労したことは?今までと比べて変えたことはありましたか?)

スクールの講義の中で面接合同練習をしました。それ以外にも、学校で自己PRの練習をしていました。内定が取れなかった理由を今考えると、寝坊をして時間を守らないなど、面接以前の意識の問題もありました。また、面接の場では、相手の質問に上手く答えられず、それに加えて自分のことしか話していなかったので、受かるはずもありません。Pスク参加後は、個別にアドバイスをもらい、全てを改善していきました。

――企業面接には何社行って、結果はいかがでしたか?(内定何社?)

4社との面接の結果、2社から内定をもらうことができました。

――どんな基準で、企業を選んでいましたか?

私を雇っていただける企業ならどこでも働く覚悟ができていました。強いて言えば、通勤時間が短時間なところです。

――最終的に、株式会社システムハウスわが家に入社を決めた理由(入社の決め手)はなんですか?

社長の人材を育てたいという熱意が決め手です。社長が面接前日に、私のバイト先であるコンビニに来て、ご挨拶をしてくれたのです。わざわざ足を運んでくれたことと、育てたいという気持ちが伝わり、この会社にお世話になることを決めました。

――面接をして内定を勝ち取ったわけですが、どこを評価されたと思いますか?

評価されたところは、すぐに成果を出すことはできないが、頑張れば将来できる人材になると思ってもらえたことだと思います。社長からは、最初の3ヶ月間、必死に頑張ってみてくださいと言われ、やる気が出ました。

――「無料PHPスクール」含め、就職活動に、ドリーム・シアターを使ってみて、良かった点はどんなところですか?

就職できたことが一番です!私が日本で働けるのは、ドリーム・シアターさんのおかげです。きっとこのご縁は忘れることはないと思います。

●やりたいと思ったことは、できるまでやり続けていくのが一番いいと思います

――入社当初は、どのようなお仕事からスタートしたのですか?

最初に就いた業務は、生命保険会社のテスト、テストケース作成業務でした。言語はPHPではなく、COBOLでしたので、これまで勉強した知識は活かせませんでした。1年間の現場を終えた後は、人材派遣会社に所属し、外国籍の求職者との面談、派遣先の紹介をする業務に就きました。

――実務未経験ということで、入社当初、不安はありましたか?

もちろん不安はありました。最初の3ヶ月は、研修期間でしたので、仕事ができないとダメだという不安もありました。ビザも申請していたのですが、許可が下りるまでに約4ヶ月半かかってしまい、その間も不安はありましたね。ただ、日本で働く覚悟はできていたので、日本語のスクールに週1回、3ヶ月間通い、日本語のプレゼンを必死に勉強しました。不安もありましたが、とにかくやるしかなかったのです。

――今現在は、どのようなお仕事を担当されているのですか?プログラミングとそれ以外の比率はどんな感じですか?

現在は、人材派遣会社に所属し、外国籍の求職者との面談、派遣先の紹介をする業務を行っています。メインの業務でプログラミングをすることはありませんが、会社のHPを作れないかと提案されていて、今できるところまでPHPで作っているところです。

――入社後の良い意味でも、悪い意味でも、何かギャップはありましたか?会社に対して、業界に対して、面接時の印象と、入社してから感じる、社内の雰囲気(社風)に違いはありますか?

思っていた以上に、日本語でのやり取りの重要性を感じています。最初は、毎日の報告書を提出しても内容が伝わらず、修正するための時間がかかり、肉体的にも精神的に苦労しました。日本語のスクールに通っていたこともあり、以前よりは改善されたと思いますが、現在も業務以外の時間を使って勉強しています。

――実際に仕事をやってみて、自分が「エンジニアに向いているかもしれない」と思うときはありますか?

現在は、エンジニアではないので少し違いますが、少しずつレベルアップしているところが、今の業務に向いていると感じます。最初は私も求職者の立場でしたが、今は日本で働くことができ、同じような立場の人に何かしらのアドバイスを言えるようになったことが嬉しいですね。例えば、面接に向けての準備のことや、質疑応答の内容など、想定した準備をしておかないと、落ちる可能性が高いことを、自分の経験を交えて伝えています。

――ビジネスパーソンとして、大切にしていることは何かありますか?

相手の立場になって考え、必要なことを親身に伝えるようにしています。求職者は、就職に関することで困っているので、できるだけ相手側の気持ちに寄り添い、必要な資格などがあればアドバイスをしています。

――エンジニアにとって、プログラミング以外に大切なことって、何だと感じていますか?

エンジニアであったとしても、プログラミングだけできればいい、というわけではないと思います。日本で働くからには、日本人と同様のビジネスマナーができることが当たり前だと感じています。

――プログラミング以外に勉強していることは何かありますか?

以前は、COBOLの現場に入りながら、業務以外の自分の時間を使い、PHPで架空の成果物(HP)を作っていました。現在は業務が忙しくてやっていません。

――スマンさんは、どんな子供だったんですか?

元気でうるさく、あちこち動き回っていたそうです。また、壊れたテレビを分解するなど、ものづくりにも興味がありました。

――今後は、どのようなエンジニアになりたいと思っていますか?

今はエンジニアではない業務ですが、やりがいのある仕事です。今後、もし機会があれば、何でもいいので、困っている人の役に立つサービスを開発していきたいです。

――今後、どんなことに挑戦していきたいと考えていますか?

Web開発の仕事をしていきたいと考えています。せっかくPHPを学んだので、業務としてやってみたい気持ちがありますね!

――今後、どんな人と働いていきたいですか?

IT系の技術やスキルを持った人と一緒に働きたいです。レベルの高い人と一緒に仕事ができれば、自分も成長できると思いますので、これからさらに自分を磨いていきたいと思います。

――ありがとうございました!最後に、これからIT/Web業界に就職しようと考えている「PHPスクール生」に、先輩として、何かアドバイスをお願いできませんか?

やりたいと思ったことは、できるまでやり続けていくのが一番いいと思います。継続していけば、いつかやりたい仕事が見つかってくると思います。諦めずに、頑張って探してください。また、中途採用は、入社後に結果を求められることが多いので、毎日勉強を怠らず、自分がやりたいことだけではなく、企業から求められることも優先してやっていくことが大事です。自分がやりたいことを企業に主張した場合は、何ができるかと聞かれるので、それを証明するための準備をしましょう。日々勉強を継続することで、力が身につきますので、頑張ってください!

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