未経験から目指すPHPエンジニアへの道!

Webの技術に精通したエンジニア、いわゆるITエンジニアとして就職を考えた場合、未経験でチャレンジするには一般の営業などと比べるとかなり厳しいのが現実です。
■厳しいITエンジニアの道のり
私は塾講師、塾の運営スタッフとして仕事をした後、この業界に入りましたが、エンジニアの方がはるかに敷居が高いです。塾のスタッフはほぼ未経験OKで、別に勉強を教えることができなくてもなんとかなります(笑)と言いますか、下手に教育熱心だと不採用になります・・・
ところがエンジニアの場合、スキルゼロで「PCやプログラミングに興味があります!」で採用されることは(ブラック企業を覗くと)あまりありません。
これは一通りの仕事ができるまでの教育期間が圧倒的に違うからなんですね。言ってしまうと
専門知識の有無になります。塾のスタッフの場合は、多少の慣れは必要にしても、専門知識がそれほどいるわけではないので、新卒の学生がいきなり室長となることもありますし、なんとかなります。
ところがエンジニアとしてなんとか仕事を任せられる、戦力になる、には
早い人でも1年、一般的には大体2年以上かかります。
当たり前ですが、今までプログラミングを組んだことがない人にいきなりプログラミングをやれ、システムを開発しろと言っても無理ですよね。
新卒であれば数ヶ月研修がある企業もあるようですが、中途の場合、未経験者であっても1人にそんなに教育コストをさくことはできません。
企業に入った段階である程度のスキルがないとそもそも仕事がさせられず、門前払いとなってしまうのです。派遣などですと2、3ヶ月が契約期間ですので、その間で使えないと見なされて、いわゆる切られてしまう方も見てきました。
そもそも真面目な企業であれば採用段階で自学したソースコードの提出を求めます。
未経験者であってもある程度プログラミングのスキルがないとそもそもスタートラインに立てないんですね。
そのため、大事な戦略としては以下2点でしょう。
- 比較的学びやすいプログラミング言語を学ぶ
- なるべく短期間で最低限の基礎的なスキルを押さえておく
■最初は学びやすいPHPがお勧め
一口にプログラミング言語と言ってもいろいろです。Web系に限ってもJava、PHP、JavaScript、Ruby、Python、Perl、C#など様々あり、当たり前ですが、メリットもあればデメリットもあります。
例えばJavaと言う言語を聞いたことはある方は多いのではないでしょうか。求人も多数で、主に業務システムなどでよく使われている言語です。プログラミング言語の基礎を覚えると言う意味でもいい言語ですので、学校や長期間の研修などが受けられるのであればJavaをお勧めします。
プログラミング言語の中にも実は「すごい・すごくない」のヒエラルキーみたいなものが存在しましてJavaはその中でも比較的上位に位置しています(笑)。
が、
独学や長期間の研修が受けられない方は選択してはいけません。
やるとわかるのですが、言語自体も難しく、準備を整える環境構築と言う作業も大変です。半分以上の方はスタートラインから一歩も進めず挫折してしまいます。
未経験者がプログラミングを始める場合、最初に選ぶ言語としては
PHPをお勧めします。
理由としては下記のようなものが挙げられます。
- 一通りのWEBシステムが作れる
- 比較的言語が簡単で初心者でも学びやすい
- 初心者〜経験者まで求人数が幅広い
- データベースなど関連として学ぶ技術も汎用性が高い
まずは学びやすい言語を学ぶと言うのが大切です。(*学習環境が充実している方であれば他の言語でも問題ないと思います。)
PHPで一通り学んだ後興味があれば別の言語を学ぶと言うことをお勧めします。
■天才以外は基本は独学(書籍+オンラインスクールのみ)は無理
断言してしまいますが、普通の頭脳の方で独学オンリーで就職でなんとかなるレベルのプログラミングをマスターできる方はほとんどいません。(*天才、特殊な頭脳の方はのぞきます。)
やればわかりますが最初のうちはプログラミングってほとんど思い通りに進みません。エラーの嵐でほとんどの方は挫折してしまいます。
ネットで調べようにも以下のような障害がネックになり進むことができません(汗)
- 調べかたがわからない(どうやってググる?)
- 言っていることがわからない(わからない言葉をさらにわからない言葉で説明される)
- その通りにやっても進まない(バージョンが違うとか情報が古いとか)
- 症状を伝えることができない(知識がないので現状をどうやって人に説明すればいいかがわからない)
先ほど学びやすい言語が大事と言いましてPHPを進めましたが、そのPHPですら独学ではほぼ無理でしょう。(*天才、特殊な頭脳の方はのぞきます。)
10年前と比べるとプログラミングの学習環境は格段に向上し、初心者でも学びやすい土壌はできてきました。
それであっても現場で通用するスキルを非対面の書籍やオンラインスクールのみで身に付けるのは非常に難しいと思います。(*天才、特殊な頭脳の方はのぞきます。)
ネットですと「独学でもいける」と言うような無責任なことをいう方が多いのですが、鵜呑みにしないようにしましょう。稀にそう言う人がいて声高に主張している人がいますが、挫折した方は声高に「俺はプログラミングに挫折しました」とは言いませんので、表に出てきません(汗)
そう言った意味で通塾型のスクールか家庭教師のようなものをお勧めします。
■プログラマデビューの始めの一歩
通塾型のスクールであれば完全ではないにしろ、プログラマの卵にはなれます。また真面目なプログラミングスクールでは成果物と言う自作アプリに取り組むところが一般ですので、就職の際にアピールポイントになります。
正直に言いますとどんなスクールでも通っただけで即戦力になれるところはありません。エンジニアとして就職してからもひたすら学び続ける必要はあります。私自身この仕事を初めて5年近く経ちますが、今でもほぼ毎日新しい発見があります。
また数年で技術のトレンドが変わりますので、就職し始めの段階のスキルでずっと仕事ができる人は稀です。
ただしプログラマとしての基礎力みたいなものは最初の2年ぐらいで身につき、この基礎的な部分のスキルが非常に大切だと思っております。
プログラミングスクールなどでいきなりバリバリのエンジニアにはなれませんが最初の基礎のとっかかりを短期間で学ぶことができるのがメリットです。
■常に人材不足!+色々な働き方ができるITエンジニア
IT業界は一般的には人材不足と言われ、常に求人がある状態です。ITエンジニアになることは大変ですが(だから人手不足なんですが)、一通りのスキルが身につけば比較的仕事には困りません。
この傾向はIT業界が発足した2000年代前半からそうでしたが、近年ではタブレットPCやスマートフォンの急激な普及によりアプリやゲームの開発、クラウド技術の発達などの増加によりPHPエンジニアを含めたITエンジニア全体の需要が拡大しています。
また給与自体も専門職ということもあり、比較的高いグループに属します。
一般的にサラリーマンとして仕事をする以外でも
- 独立起業してスマホアプリを作りたい。
- 受託でシステム開発をしたい
- リモートワーク自由に働きたい
などの思いからITエンジニアに憧れを抱く方も多いです。そのための選択肢としてプログラミングスクールも参考にされてみるのもいいでしょう。
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