就職対策Vo.063~新卒、中途の退職について②
キャリコンサルタントのサイトウです。今回は、㈱ドリーム・シアター経由で、企業へ就職した人の中で、早期退職してしまった人の事例を紹介します。
前回のブログでは、㈱ドリーム・シアター経由で企業へ就職した人の中にも、早期退職者がいるということをお伝えしました。
ここからは、少しだけ前回のおさらいです。
転職自体には、マイナスイメージがあるわけではなく、
あることがマイナスイメージに繋がっています。
では、何がマイナスになるのでしょうか。
答えは、企業に属した「
在籍期間」です。
これが
3年未満だと、企業の採用担当者は、早期退職のリスクがあるとみなし、
マイナスイメージ+警戒してきます。
㈱ドリーム・シアターでは、IT/Web業界への転職支援をしており、これまでに
受講生総数867名、
就職成功率93.4%、
定着率86.3%の実績があります。
この数値からもお分かりだと思いますが、
1年未満の早期退職者は少ないものの、過去にはいます。
では、実際に私が就職支援したものの、早期退職をしてしまった、30代前半の男性の事例を紹介します。
●IT/Web業界未経験 30代日本人男性(不動産業界6年以上)
この男性は、不動産業界で働いていましたが、資格の勉強をネットでしている中で、ネットを利用することが多々ありました。
その時ふと、興味本位で、プログラミング動画学習サイトで、HTML/CSSを勉強し始めたことがきっかけで、ハマっていきました。
それからは、ITスクールでRubyを勉強するなど、勉強への意欲が高く、
PHPスクールでの講師評価も高い人でした。
この方は、「無料PHPスクール」を卒業して成果物を仕上げ、㈱ドリーム・シアターからの紹介で、
18社の企業と面接を行いました。
その結果、
5社の企業から内定を取得し、最終的には、
2社の企業で悩んでいました。
最後に悩んでいた2社は、下記の通りです。
・A社 社内PHPエンジニア(PHP、AWS(EC2)、MySQL)
・B社 客先常駐/受託Web開発エンジニア(PHP/JS)
大きく違う点は、A社の場合は、自社内で運営しているサイトや、社内業務で使用するシステムなどを開発するエンジニアです。
つまり、お客様が外部にいるわけではなく、
社内SEという職種に入ります。
B社は、客先や自社内で受託開発をしている企業で、システム開発会社で、職種は
プログラマーです。
A社の場合、社内SE(エンジニア)ということもあり、
完全に開発だけの業務ではないのが特徴でした。
一方で、B社の場合は、エンジニアとしての採用だったので、
ゴリゴリのプログラマーとしての採用でした。
最後に本人の希望を聞いた時は、エンジニアとして働きたいので、開発できる環境を最優先にしたい、とのことでした。
私はそれを聞いた時、B社の環境の方が合っていると思いました。
なぜかというと、
事前に業務内容を確認した結果、B社の方が開発する業務が多いことが分かっていたからです。
では、本人が最終的に入社承諾をした企業は、どちらでしょうか?
それは、A社です。
つまり、Web開発エンジニアではなく、社内のPHPエンジニアとして働くことを決めたのです。
実は、A社とB社では、
年収の差が、数十万円単位であったのです。これも決め手になりました。
年収も評価の一つなので、決め手とする人も多いのが事実ですが、業務内容も踏まえて考える必要があるので、慎重に考えたいところです。
その男性社員に変化が起きたのは、入社してから1ヶ月が経過し、近況ヒヤリングのフォロー電話をした時でした。
「開発以外の雑用の業務が多く、ストレスが溜まっている・・・」
私は、まず話を聞き、本人の気持ちを整理しました。
・開発の仕事はあるが、ほとんどがそれ以外の雑用業務
・開発を頼まれることもあるが、レベルが高く、すぐに対応できない
最初の業務は、実務未経験ですので、開発ばかりというわけにはいきません。
また、与えられた業務に関しては、自分のスキルのなさを理由に、言い訳に聞こえてしまいます。
本人には、
今できることを精一杯やり、力をつける期間なので、焦らずにやっていくことをアドバイスしました。
その後も、2週間に一度くらいのペースで、電話でフォローをしていました。
しかし、入社して2ヶ月を過ぎたある日、突然のショートメールが・・・。
「会社を辞めることにしました」
続きは、次回のブログで記載いたします。
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