就職対策Vo.097~そもそも、なぜ、ネットワークはつながるのか?

最近は、ケーブルをつながなくてもインターネットはできますよね。
いわゆる無線LANです。
カフェなどにあるフリーWi-Fiもそうですね。
無線LANの利用に必要なのは、ネット回線とルーターなので、簡単に揃います。
しかし、接続しようとすると、「家では接続できるのに、会社だと何故か接続できない」というようなケースが、たまに起こります。
・突然繋がらなくなった
・何故かこの位置だと繋がりにくい
これはなぜなのでしょうか。
解明するためには、ネットワークの仕組みを知ることが必要です。
なるべく分かりやすく書きますので、みていきましょう!
●ネットワークとは?
ネットワークには「LAN」と「WAN」という2つの種類があります。
LANは、家庭や職場などの比較的狭い範囲内で使われるネットワークで、WANは世界規模で繋がっているネットワークです。
狭い範囲を高速かつ安全に結ぶLANと、世界中を結ぶWANの組み合わせにより、ネットワークは成り立っています。
LANが情報を伝達する方法には、有線(ケーブル)接続と無線接続の2種類があります。
●有線接続の種類と仕組み
有線接続には、大きく分けて「電気ケーブル」と「光ケーブル」の2つがあります。
【電気ケーブルを利用する方法】
この方法は、ケーブルを電圧の波(交流)が通ることにより情報を伝達する仕組みです。
ちなみに、「LANケーブル」もこの「電気ケーブル」の一種です。
【光ケーブルを利用する方法】
電気ではなく、光の力を用いて情報を伝達する方法で、電気と同じように、波となってケーブル内を通ります。
光は、長距離まで届き、ノイズも入らないことから、電気に代わる通信手段として広く普及しています。
光ファイバーケーブルの内部は、ガラス管になっていて、中央の「コア」とその周囲を包む「クラッド」でできています。
この「コア」と「クラッド」の間では屈折率に差があるため、光を通すと反射します。
この性質を利用して、情報を遠くまで伝達しているのです。
専門用語ばかりでよく分からないかもしれませんが、何となくそうなんだと理解してもらえれば大丈夫です!
●無線接続の仕組み
無線接続ではケーブルの代わりにアンテナを利用していて、アンテナからアンテナへ電波を発信しています。
そうすることで、空気中を電波が通り、情報が届けられるわけです。
アンテナは、無線LAN対応の機器や、無線LANルーターに内蔵されています。
このアンテナは受信の役割も果たすため、アンテナ同士が電波の届く範囲にあれば、送受信することができます。
ただし、距離が離れたり、アンテナとアンテナの間に障害物があると、電波が届かなくなり通信することができなくなります。
便利ですが、デメリットもあるのですね。。。
●機器から機器へ情報が送られる仕組み
【有線接続の場合】
名前の通り、ケーブルを使って機器から機器へ情報を送信します。
使用するケーブルが、電気ケーブルの場合は電気信号、光ケーブルの場合は光信号で情報を送信しています。
その信号が機器からケーブルを通り、送信先まで進むことで、情報が送られているわけです。
しかし、実はこの信号は、ずっと一定のエネルギーを保てません。
距離が長くなるほど信号は徐々に弱まっていき、何もしなければやがて途絶えてしまいます。
では、離れた場所と通信をするにはどうするのでしょうか?
答え:中継器を利用
中継器は、ケーブルとケーブルの間に設けられており、信号の増幅とノイズの除去という2つの役割をこなしています。
・信号の増幅
・ノイズの除去
結果、信号は途絶えず、乱れることなく進んでいくことができます。
信号は、機器からケーブルを通り、更に複数の中継器を通じ、増幅を繰り返した後に、送り先の機器に届きます。
中継器があるからこそ、長距離でも情報を送り届けることができるわけです。
【無線接続の場合】
無線接続の場合も、最寄りの中継器(ルーター)から届け先のルーターまでは、ケーブルを使って情報を届けます。
ルーターで信号を無線用の電波に変え、電波で周辺機器に飛ばしています。
ちょっと意外ですよね。
●通信障害「ノイズ」について
通信にはノイズが発生することがあります。
ノイズが発生すると正常に通信ができなくなったり、情報が乱れてしまいます。
稀にテレビの画面が乱れているのを見たことはありませんか?
それがノイズによる情報の乱れです。
ノイズには2つの種類があります。
・人工ノイズ:電子機器、電源から発生するノイズ
・自然ノイズ:静電気、落雷などの自然現象
【対策】
ノイズは様々な原因で発生します。
そのため、どこから出ていて、どのノイズなのかを特定することは簡単ではありません。
原因によって、対策部品(EMIフィルタ、電磁波シールド)もありますが、利用方法が違うため、まずは原因を特定することが必要です。
これは、ネットワークに精通した人でないと難しいかもしれません。
もし、このようなことが起きたら、専門業者に頼まれることをおススメします。
今回はネットワークの仕組みから、どのようにつながるのかを書きました。
この仕組みを理解できると、困ったときの対処方法が分かりますね!