ブロック ブロック

Blog

卒業生インタビュー

Hope for the best, but expect the worst.

就職対策Vo.095~そもそも、なぜ、コンピュータは動くのか?

   

キャリアコンサルタントのサイトウです。今回は、コンピュータは動く仕組みをみていきましょう。

普段あなたが利用しているPCは、どのようにして動いているのか分かりますか?

何となく使っていますが、複雑なのでよく分からないという人が多いと思います。

細かく記載するととても長くなってしまいますので、できるだけ簡潔に書いていきます。


●CPUとは?

「CPU」とは、Central Processing Unitセントラルプロセシングユニットの略称で、日本語訳すると「中央演算処理装置」です。

これは知っている人が多いと思います。

コンピューターには、ハードウェアを構成する重要な「5大装置」と呼ばれるものが存在しており、そのうちの2つ(制御装置・演算装置)が含まれているのがCPUです。

・入力装置
・出力装置
・制御装置
・演算装置
・記憶装置

●CPUの役割

実は、CPUの役割は、制御演算だけなのです。

・単純な計算
・単純な判断
・データのコピー
・機器の制御

これは私たちが思っているよりも、かなり分かりやすい仕事をしている感じがしますね。

そして、計算自体も2つしかやっていないのです。

・算術演算(四則演算)
・論理演算(2進数の0と1を用いた数学の集合みたいな計算)

●CPUの4つの処理ステップ

CPUが脳みそで、計算や制御をするところというのは分かりましたので、次は処理の流れを簡単に見ていきましょう。

・命令の読み込み(フェッチ)
・命令の解読(デコード)
・命令の実行(エグゼキュート)
・結果データの出力

ここを細かく説明すると、とても難しくなってしまうので、とりあえずはこの4工程を踏んでいると思ってください。

もう少し噛み砕くとこんな感じです。

・命令の読み込み:メモを見て行くべき目的地をチェック
・命令の解読:車移動が必要だったのでタクシーを呼ぶ
・命令の実行:運転手に目的地を伝える
・結果データの出力:目的地に到着

●CPUの構造

CPUを構成する要素は、大きく見ると3つあります。

①パッケージ
②ダイ
③ピン

やっていることは単純だけど、単純にやっているようで実は複雑な感じがしますよね。

ですので、今回は浅く広くお伝えします。

名前だけ知っておくニュアンスでも大丈夫です。

①パッケージ

ダイを守る基盤のことです。

このダイは超繊細であり、しかも、そのままでは実装(他の部品と接続)しづらいのです。

だから、パッケージが必要になるわけです。

②ダイ

ダイは、CPUでもっとも大事な中心部分で、集積回路(IC)があります。

このダイの部分に、コンピューターを制御する部分や演算をする部分が入っているのです。

ちなみにダイは、高純度なケイ素(Si)でできています

【ダイを構成する要素】

②-1:バスインターフェース
②-2:キャッシュメモリー
②-3:制御装置
②-4:演算装置


②-1:バスインターフェース

バスインターフェースは、データをやり取りする伝送路のことです。

バスインターフェースは、2つに大別されます。

・内部バス(CPU内部の回路を結ぶ)
・外部バス(CPUとメモリーを結ぶ)

さらにバスの中でも、3種類に分けられます。

・アドレスバス(利用するデータのアドレスを主記憶装置に伝える)
・データバス(主記憶装置とデータのやり取りを行う)
・コントロールバス(読み出し・書き込みを行うかの指定をする)

とりあえずは、こういう構造になっていると思ってもらえば大丈夫です。

やっていることは、命令やデータをやり取りする入り口的なことですね。


②-2:キャッシュメモリー

キャッシュメモリーは、バスインターフェースから受け取ったデータを一時的に保管する場所です。

よく使うデータをこのキャッシュメモリーに一時的に置いておくことで、わざわざ低速なメモリー(RAM)までアクセスしなくても良くなります。

なので、結果的にCPUを高速にできるわけです。


②-3:制御装置

制御装置とは、演算装置やレジスタの動作、メモリーの読み書きなどを制御する部分です。

制御装置を構成する要素】

・フェッチユニット
・デコーダー
・レジスタ

制御装置は、上記のようなもので構成されています。

ちなみに、「レジスタ」もメモリーの一種ですが、キャッシュメモリーとは目的も保存する内容も異なります。


②-4:演算装置

演算装置は、実際に算術演算・論理演算を行う部分のことです。

【演算装置を構成する要素】

・整数演算ユニット
・浮動小数点演算ユニット
・レジスタ

③ピン

ピンは、このCPUをマザーボードと接続する部分です。

このピンの数はCPUの世代や製造メーカーによって異なります。

分かりやすく言うと、ピンはUSBとかイヤホンのような接続端子です。

 

何となくお分かりいただけましたでしょうか?

CPUはやってることは単純ですが、掘り下げるととても複雑です。

もし、ご興味がある方は、それぞれ調べても面白いですよ!

 - 学習アドバイス

  関連記事

  おすすめ記事