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エンジニアを採用する上で大事なこと

公開日: : 最終更新日:2019/05/01 IT業界の実態, ぼやき ,

本日はエンジニアの採用について書きたいと思います。最近少し採用に絡んだ仕事をしていまして、経営者の方と比較すると重圧は全く違いますが、採用する側の気持ちも多少はわかるようになってきたので少し書いてみようと思いました。

このブログを読んでいる方のほとんどはエンジニアとして働く側の方かと思いますが、採用する側(経営者や人事担当者)の方の事情も知っておくことは無駄ではないと思います。

エンジニアの採用は最重要課題

IT業界では

  • 業界での成功自体が資本力よりは技術力に依存する割合が大きい
  • 業界自体が慢性的な人手不足状態にある(2018年現在は特に深刻)
  • 一人前に育つまでにある程度の投資(時間、お金)が必要
  • 人によって生産性が数倍変わってくる

という点でいい人材の獲得は最重要課題です。

また専門職に相当するので、獲得が一般の職種と比べるとやや困難です。

少し極端な例を挙げるとアイドルや野球選手を獲得するのに近いかもしれません。強い野球チームを作るのにいい選手が必要なように、いい会社を作るにもいい人材が必要です

極端な例ではなくある程度、能力のあるエンジニアになると有名な海外のサッカーチームのように移籍(転職)の時に会社間で移籍金が支払われるそうです。

私の会社も人材紹介をやっておりますが、実務未経験の人材であってもかなりの金額で紹介をします。それぐらいエンジニアを獲得するのは大変なことだと実感しております。

以前、サイ○―エージェントの社長の伝記を読みましたが自社サービスを強くするするためにエンジニアの獲得が最重要課題と考え、「いいエンジニアはさらってでも採用する」みたいなことが書かれていましたが、本心なのだと思います。

私は経営には携わったことはないので、自分のこととして受け入れることはできませんが、それぐらいの最重要課題であることは想像がつきます。

採用>教育

採用と教育どちらが大事かと言われれば両方とも大事ですが、あえて言えば採用の方が大事かなと思います。

理由は簡単で他人を変えることはなかなか簡単ではありません

私も昔は教育で人間を変えられることができる、と信じていました。

教育はもちろん大切な部分ですが(特に体系的な学習が可能な技術的な部分)、変えられない部分もたくさんあります。

論理的思考力、熱意、素直さといった根本的な部分などは、大人になってから矯正することは並大抵ではないです。

例えばもともと技術に興味がない人間に興味を持たせるのは、野球が嫌いな人間に野球を好きにさせるようなもので、多くの場合うまく行きません。

もともとやる気のある人間を獲得する方がはるかに簡単ですね。

そういう点でもいい人材を獲得することは教育システムより大切だと思います。

求職者に魅力的な要素

それではいい人材を獲得するのに大切だと思うことを自分なりに上げていこうと思います。

このことに関しては読んでいる方はご自身が就活の時にどのようなことを重視されたかを考えてみればわかるかと思います。

知名度

現実的にはかなり重要になってくるでしょう。

学生時代に就職活動をした人であれば(社会人の転職も同じことが言えるかもしれません)ほとんどの方が大手企業をターゲットにするかと思います。(私は自分が就活をしていない、正確にはできなかったのでわかりません・・・汗)。

そう言う意味で知名度は正直給料や仕事内容以上に大事かと思います。いい悪いではなく、現実として多くの方は知名度をもとに就職先を決めます。

逆のことを考えれば人を集めようと思ったらとにかく「有名になること、目立つこと」が大切です。

企業が大金を投じてCMをうったり、野球の球団を買ったりするのも知名度をあげるのが目的です。(人材を集めるだけでなく、営業的な面でもですが。)

有名になることが大事と言うとなにやらヤンキーの世界のようですが(汗)、人間の行動原理は老若男女変わらないと言うことでしょう。

もちろん一朝一夕に有名になったり、目立つことはできません。王道としてはしっかり仕事をして信用を積み上げ、知名度を上げることが大切です。

しかしそれにはどんなに早くて数年、通常では数十年かかることが一般的でしょう。

個人的にはSNSやブログなどで発信するのは(限られた領域ではあるものの)「有名になる」方法の一つですので有効と言えるでしょう。
お金もかからないことが多いですしね。

実際にネットで「有名になって」人材が獲得できるようになった会社はあります。

給与

いうまでもなく重要な要素です。当たり前ですが低くて優秀な人がくることは(別の部分でよほどの魅力がない限り)ほとんどありません。このような場合選んでもらえないし、育った場合に人材が転職してしまう傾向があります。

採用も大事ですが、中堅以上の社員が転職してしまうことは経営の根幹に関わるダメージですので、何としても防ぐべきことでしょう。

かといって必要以上に高い額を設定することもできません。会社は当たり前ですが、利益を出すために経営しています。採用や定着が大事だといっても利益が出なければ全く意味がありません。

本人が稼ぐ以上の給料を出すことはできません。現実的には業界の標準程度になるのが一般的かと思います。

そう考えるとお金で差別化するのはなかなか難しいところです。金額面でモチベーションをつけられるとしたら、

  • 歩合やインセンティブのようなものをつける
  • 給与体系自体、本人の意向を取り入れる
  • 福利厚生やその他の諸制度で差をつける

などトータルで払う金額は同じでも、本人の希望に合わせて変えるようにするなどは会社によってもできるかもしれませんし、うまくモチベーションをコントロールできると思います。

あとは本人がより稼げる仕事を探すことでしょうか。給料は基本的にその人の稼げる額と信用で決まる部分が大きいので、たくさん給料を出すには基本的にその人にたくさん稼いでもらうと言うことになります。

参考リンク:エンジニアが給料をあげる方法を真面目に考えて見ました。

立地、オフィス

これは立地もそうですし、オフィス自体が綺麗ということもあります。

立地というのは単純に通勤に便利ということもありますが、それ以上にその場所で働いていることがステータスということもあるようです。(特に女性。)

オフィス自体が綺麗なのも実際に働く前にいいイメージを与えられるので重要でしょう。実際に営業活動にも影響してきます。

渋谷のIT企業などは確かにおしゃれなカフェのような会社が多いですね。

個人的にはやはりオフィスなどは信用に関わるところでもあるのである程度綺麗な場所にする必要はあるかと思います。

職人的気質の方が多いと、こういった部分をおざなりにしがちですが、働くまでは「実際にいい会社」である以上に「いい会社であるように見せる」努力が必要になってきます。

仕事内容

社会人の転職者にとってはかなり重要になってくるでしょう。

エンジニアの場合、のちの開発環境とかぶる場合もありますが、どんな仕事ができるかと言うのは真面目なかたであれば最重要事項になります。

ここはわかりにくいことが多いので、求職者にははっきりと具体的にアピールすべきでしょう。

開発環境

開発環境やPCのスペックなどですね。真面目なエンジニアはこの部分を見ていることが多いので、先進的な開発環境を整えている企業はある程度アピールすべきかと思います。

しかも仕事内容と違い、客観的にかけます。

あまりにも古い言語(極端な例ですがCOBOL)や開発環境などで仕事をしていると、ここでは成長できないのではないか?と思われて見限られてしまうこともあります。

この部分で比較的先進的なことをやっているのにアピールできていないばかりに求職者に選んでもらえない企業は多いかと思いますので、真面目で職人気質な方が多い会社は積極的にアピールするようにしましょう。

教育制度

未経験者、スキルが未熟な方にとっては重要かと思います。教育制度がないばかりに、経験年数は長いがスキルは身についていない・・・という方にたまに会います。

もちろん本人の努力もありますが、会社側としてもこの部分にはある程度、投資した方が長い目で見て利益になるのではないでしょうか。

ただ雇われる側としてはこれを聞くのはNGだと言われています。教えてもらおう、という依存心が高いと自分で成長することができない、と見なされて敬遠される傾向が当然あります。

勤務形態(リモートやフレックスなど)

ITの開発の仕事はオフィスにずっといる必要はありません。

特に女性の方にとっては育児が最重要課題になってきます。また近年では男性であってもある程度育児に参加することは当然という風潮があります。

育児や子供のことでフルタイムで働けない方なども多いので、ある程度仕事に慣れたらこういった形態を取り入れるのも魅力の一つになるかと思います。

経営者の人格や経営理念

昔は綺麗事だと思っていましたが、理論的に考えると採用や社員を定着させる上では最重要要素です。

これは綺麗事をいっているのではなく、自分の会社を選んでもらう(=差別化する)にはここしかないんですね。

というのも知名度というのは簡単にはあげられません。また給与というのも相場があり、恐らくは同業他社と同じレベルになります。

開発環境や勤務体制、オフィス、教育体制などはお金をかければやろうと思えばできますが、他の会社もできますので、大きい差別化要因にはなりません。

そうなると決定的な要因になるのはこの会社で働きたいという気持ちになるかと思います。

会社が好き、働きたい理由を言語化するのは難しいですが、それはやはりトップの姿勢や人格などが一番影響していると思います。

私は学習塾時代に複数の教室で勤務していました。同じ会社ですし、そもそもフランチャイズなので、やっていることや仕事内容自体は全く同じなんですね。

それでも教室の雰囲気は室長によって全く違っていました。

トップ(室長)の性格が教室運営にものすごく出るんですね。講師のモチベーション、生徒の態度、教材の使い方、など全く違います。

そんな体験をしたので、冗談抜きで教室を少し見れば室長の性格がわかる自信があります(笑)

会社も同じで、業務内容が同じ会社でもトップによってまるで会社の雰囲気は違います。それが最終的にこの会社で働きたい(逆に働きたくない)と言う気持ちになるのだと思います。

他の部分で差別化が難しい以上、最終的にはこの部分が成否を分けるのではないかと思います。

以上、採用するのに求職者が魅力だと思う要素を色々と挙げてみました。また見直して修正するかもです・・・

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